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マン島TTレースって凄いですよね!
何なんです?あのスピード!
人はバイクをあんな凄いスピードで操る事が出来るんですね。ほんと危険な領域です。
こんにちは!(^^)!
GSX-R1000 K6を所有している管理人のhaseです。
私もバイクに乗るのが好きなんですが、バイクの動画を見るのも楽しみの一つなんです!(^^)!
その中にバイクのレース動画があるんです。
とんでもない速度で地上を低空飛行するかの如く走り抜けて行きますよね。
それだけでも凄いのに、そのレースが一般市街地でおこなわれているんです( ゚Д゚)
何故、あの様な市街地でレースが行われているのでしょう?これは気になって仕方がありません(‘ω’)ノ
早速私目線になりますが、マン島TTについてお話していきますね。
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目次
マン島TTレースが凄い!
このレースは一般市街地を完全に閉鎖してそこでレースが行われるんです。その歴史は随分長く、1904年に第一回が開催されていました。「って事は百年以上の歴史?」
そうなんです。
かなり古い歴史があるんです。ではお次に大まかなレース概要をお伝えしますね。
マン島TTの概要
場所はイギリス王室属国のマン島で開催されます。コースは島の南東部にある首都ダグラスを起点とし、北東海岸部の町ラムゼイを通過して戻ってきます。
コース概要
- コース距離60.7km
- コーナーは大小合わせて200以上
- コースの高低差は396m
- 期間は5月の最終週~6月の第一周まで
- レース期間以外は一般道として使われている
高低差396m。これって凄くないですか?
動画を観てもらうと分かるんですが、「こんな起伏の激しい道ってある?」と思う程凄い段差の激しいポイントがあるんです。※途中、バイクが制御不能になっているのには恐怖を感じました
お次はその歴史についてです。
マン島TTの歴史
このレースが行われたのは1904年。開催第一回目は車のみのレースだったんです。
でもそのレース、いきなり市街地をサーキット化する事はそう簡単ではありませんでした。1903年に制限速度が設けられたんです。※ずいぶん昔なのでまだ制限速度がなかった時代なんですね。
当然ですが、制限速度があってはサーキットはできません。なのでサーキット関係者の方たちがマン島上層部の人たちと話し合って公道でのレースの許可を得て1904年にレースが実現されました。
※二輪のモーターサイクルが開催されたのは翌年の1905年からです。
現在のサーキットコース(スネーフェル.マウンテン.コース)に確立されたのが1911年。
その年のレースではコース周回数5周。
平均速度は41,45mphでした。これは時速にして約66km/h。
※これが徐々に凄い数値へと変化していきます
WGPも開催されていた
ここはその昔、WGPも開催されていたんです。1954年~1959年までの開催では60.7kmのコースではなく、一周17,38kmのコースが使われていました。
でも1960年からは、また本来の長いコース(スネーフェル、マウンテンコース)に変更されています。
そこでは色んな問題が . . .
ココに挙げますね。
- レース距離がとても長い事で、普通のサーキットコースに慣れ親しんできたライダーが敬遠
- 一般道を使用しているので所々に傷んだ箇所がある
- 一般道をサーキットとしているので一般の人から入場料を徴収する事が出来ない
- 入場料が徴収できない事で舗装路が修復できずレースライダーが出場を拒否するようになる
これ、当然と言えばそれまでなんですが、距離が長く路面が荒れていてはリスクが高すぎますよね。
この様な現状から1976年にFIMはマン島TTレースをロードレース世界選手権カレンダーから外すことにしたんです。
その代わりにイギリスのシルバーストーンをレースカレンダーに組み入れる事にしました。
コース平均速度はどんどん上がっていく
時代の流れとともに徐々にマシンの速度は上がっていきます。1957年には平均速度100mphを達成。※時速約160km/hですね
それが現在では平均速度200km/h越えです。今現在のコースレコードでは
- 一周16分53秒
- 平均速度215.591km/h
ここまで上がってきています。そして最高速度は320km/h超です。
この凄い数値は基本となる市販車が年々凄い進化をしているので、マン島TTレースの平均速度も上がってきているんですね。
お次はマシンカテゴリーのご紹介です。
マシンカテゴリー
ここでのレースでは主に6つのカテゴリーに分けられています。それぞれをご紹介しますね。
Senior TT:最高峰のライダーがエントリー可能なクラス。マシンはSuper bike中心
Super bike:改造範囲の広い1000cc中心のクラス
TT Supersutock : 市販1000cc中心のクラス
Supersport TT:市販600cc中心のクラス
Sidecar TT:600ccのエンジンを搭載した三輪バイク
TT Zero : 電動バイクのクラス
ラップレコード
ここではラップレコードを記録した年/マシン名/一周のタイム/平均速度の順に書いています。まずはこれ!
全カテゴリー総合 : 2016年 BMW1000RR 16分53秒929 215.929km/h
Senior TT: 2016年 BMW S1000RR 16分53秒929 215.591km/h
Super bike: 2016年 BMW S1000RR 16分58秒254 214.675km/h
TT Supersutock : 2016年 BMW S1000RR 17分00秒510 214.200km/h
Supersport TT: 2016年 CBR600RR 17分35秒659 207.068km/h
Sidecar TT: 2017年 LCR Honda 600 19分19秒746 188.485km/h
TT Zero : 2015年 無限神電四 18分58秒743 191.961km/h
ストック状態の市販車のレベルが凄く高く、改造範囲の狭い【TT Supersutock】と改造が広い【Senior TT】の平均速度がかなり均衡しています。
※一周60キロ走り切って、その差は6秒程になっています。
周回数は
- スーパーバイクやシニアクラスは6周。
- スーパースポーツやサイドカーは4周となっています。
ここである事を思いません?
そうなんです!BMW S1000RRがほぼレコードタイムを独占しているんです。よっぽど性能が高いんですね。
※こちらにBMW S1000RRの記事を書いてみました↓
BMW S1000RR 2016のスペックをご紹介!凄いマシンの全容が明らかに!
お次はこれです。
電動バイクも疾走する
このレースでは電動バイクのクラスがあるんです。「そうなん?電動よりエンジンの方が速いでしょ!」
私はこの様に思ってました。
確かに現地点ではエンジン搭載バイクの方が速いですが、それはレギュレーションも関係している様に思います。
電動バイクは、如何にしてバッテリー容量を抑えてレースをするかが大きな鍵を握ります。※容量が大きすぎると重さにつながりますから
それはライダー自身の走りにも大きく関わってきます。アクセルを開けすぎるとバッテリーが持たない。かと言ってアクセルを開けなければ速く走れない。矛盾した中で走っているのです。
お次は超~危険なコースのご紹介です。
恐ろしく危険なコースレイアウト
世界グランプリから外される程ライダーが危険視するサーキットコース。どれ程危険なんでしょう?
ここに挙げますね。
- コースには砂や砂利が沢山浮いている
- コース脇には普通に民家やレンガの壁やある
- 場所によっては有刺鉄線が張り巡らされている
- 長い直線やカーブをハズれれば緩やかな崖
ほんと滅茶苦茶危険なコースです。
普通のサーキットコースだと、転倒やコースアウトしても幸いエスケープゾーンがあるので何とかケガだけで助かる場合が多いですがここは違います。
少しハンドル操作を間違っただけでもそれは即ち死に繋がります . . .
※コース脇に設置してあるカメラには、ちょくちょく有刺鉄線が見えたのに驚きです . . .
後もう一つ。
それはコースが長い事です。
完全にコースが頭に入っているとは思いますが、コースが頭に入っていないライダーは速度超過でコーナーを曲がり切れなかったり、途中で違うコースに突入して突っ込む場合があります。怖いですね。
ここを走るにはライダーの硬い決意が必要に思います。
更に更に!この様な状況もあり得る訳です。
ありえない雨のマン島TT
普通に走るだけでもとっても危険なコース。それが雨だとほんと自殺行為になります . . .一周60キロもあるので天気が不安定な日などは、所々で雨が降ってるんです。
そこにマシン同士が競り合いながら走っていると、雨の水しぶきで前が見えません。そんな状況下でもアクセル全開で時速320kmで爆走しているんです。
信じれません( ゚Д゚)
最初その動画を見た時は、ほんと驚きました。
そして雨の中をとんでもないスピードで爆走する事でバイクが滑りやすくなります。住宅やレンガの壁、コースを外れれば崖だったりします。
危険ですね . . .
これだけ凄いレース。最近ではこの様な試みも行われました。
最近ではWRCカーが激走した
ここを走るバイクはとんでもなく速いですが、車も負けていませんよ!
少し前に凄いマシンがここを走ったんです。それがあのラリーカー【 スバル WRC STI】。この名前を聞けばゾクゾクしてくるのは私だけでしょうか?
You Tube動画を見てみると、バイクに負けない位凄いスピードで市街地を駆け抜けて行きます。
これ、正気の沙汰ではありません。
特に市街地のカーブなんかは車の方が速い様な . . .
殆どノーブレーキでカーブを突き抜けて行きます。ラリーカーってあんなにも凄い走りをするんですね。
コース脇にギャラリーがいても関係なく、アクセルべた踏み状態です。※ギャラリーの方は怖くないのでしょうか?
そんな凄いスピードで疾走した結果、タイムはこれです。
17分35秒
このタイムを出すまで、過去何度かタイムアタックしています。
2011年に出した先代WRX STIが19分56秒
2016年には19分26秒
その二日後には19分15秒
そして!
2017年には万全の勝つための最高の体制を整えてチャレンジ。
17分35秒です。
平均速度は約207キロを達成。
今回の記録については、かつて世界ラリー選手権を制したプロドライブがマシンの設計から制作を担当。
ドライバーは英国ラリー選手権の元チャンピオンがハンドルを握ってのアタック。
簡単な【スバルWRC STI】のスペックをご紹介
2リッター水平対向4気筒。
最高出力は600hp
エアロについてはリアに大型のウイングを付ける事で、強烈なダウンフォースを発生することに成功。圧倒的速度でコーナーを走るマシンに仕上がっています。
凄いタイムですよね。ここにバイクのコースレコードと比較してみます。
- スバルWTC STI(ラリーカー)
17分35秒 - Senior TT 【BMW S1000RR】
16分53秒956
ラリー世界選手権のマシンがタイムアタックしてこのタイム。
マン島TTのレコードタイムがこれです。
バイク恐ろしや . . .
速度無制限の【マッドサンデー】
マッドサンデーって知ってます?これはマン島レースの中日に、一般のライダーへ向けてコースが解放される日の事です。
レースの中日と言う事で、凄いスピードで走っているライダーを目の当たりにした観客の一般ライダー。
レース中日に市街地コースが速度無制限で開放されることで結構な事故が起こるんです。
踏切にノンストップで突っ込んだり。
凄いスピードで曲がり切れずにブロックに突っ込んだり . . .
マン島TTで亡くなられる方が多いのは、このマッドサンデーも要因の一つとされています。
お次は私が知るマン島TTで活躍した日本人の方についてです。
私が知るマン島TTでの日本人
私は昔、毎月愛読しているバイク雑誌がありました。それがヤングマシン!色んなバイクを圧倒的情報量で提供してくれるお気に入りのバイク雑誌です!(^^)!
そのバイク雑誌に専属ライダーがいました。その方は前田 淳。
マン島TTレースに果敢に出場されていて【ハイパーリーンアウト走法】を雑誌で語っていたのを覚えています。
元々は国内のレースで活躍されていてましたが、経済事情から一旦レーシングライダーから引退。
その後マン島TTレースで復活しました。マン島では【オーバー.ザ.トーン】を記録してセニアクラスで新人賞獲得や、その他色んな結果を残しました。
そして2,006年。
事態は起こってしまいました。
前田選手がマン島TTレースの練習走行中スローペースで走っていた所、後続車に追突されて重症に . . .
病院に搬送されて一時は小康状態を取り戻すも帰らぬ人となりました。
これを雑誌で知った時は衝撃的でした。
切ない気分になってしまいましたが、最後になります。
おしまいに
ここマン島TTは正式な国際レースサーキットから外れています。なので実質ローカルレースになります。でも、ここは世界グランプリ発祥の地。サーキットの原点と崇める方も沢山おられます。そして普通のサーキットではない、市街地をサーキット化したコース。これに魅力を感じて世界からの挑戦者がここに集まってきます。
なので世界規模のレースになっています。
今回、この記事を書いていて非常に危険なレースだと言う事が分かりました。
一般ライダーにレース中日を開放って凄いですよね . . .
これから先マン島TTが危ぶまれる声もネットでは多数見受けられましたがどうなんでしょう?
レースに危険は付き物ですが、あまり無理はして欲しくないと思う私でした。
では、失礼します。
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